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2005年05月15日

授業中の母語使用の程度について 

学習者の母語または英語を一切使用しないで日本語能力を高めることができるのが、OJCの教科書であり、OJCメソドなのです。 これは、OJCを設立した1984年以前から、OJC代表が何年もかけて研究・実践を行って、確立したものです。

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これはまた同じレベルでグループ分けしているOJCの授業において、学習者間の日本語による会話を活発にし、日本語の運用能力を高めます。 このことは、学習者のレベルには関係ありません。入門から上級まですべてのレベルについて言えます。特に入門レベルの学習者には有効です。 

教える側の能力にも関係はありません。関係があるのはOJCの日本語ボランティアとしての熱意と意欲です。

最初はたしかに、忍耐強く日本語の発話を待つことができなくて英語に逃げたり、時間がかかりすぎたりすることもありますが、熱意と意欲があれば経験がそれを助けてくれるようになります。
またOJCのレベル別グループ指導では1つの言語話者に偏ることは少ないのですが、レベル別といっても習熟度の差は自然に生じますので、約半年に1回行うテストや場合によっては担当者間の話し合いによってグループを変更してもらうことがあります。
時々授業中に母語や英語で他の学習者に教えようとする学習者がいますが、それは禁止しています。理由は不正確なことが教えられるために学習に大きな支障をきたすことが頻繁にあるからです。

投稿者 uragami : 2005年05月15日 14:25

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